知っておきたい水性塗料の魅力
2024-02-22
塗料は昔から、独特な臭いを発したり、危ない(危険物)というイメージも強く、体に良くないものとレッテルが張られてきました。
昔は油性塗料が主流でしたが、現在は様々な研究を重ねて利用されることが多くなった水性化された塗料いわゆる水性塗料が注目されています。
水性塗料は油性塗料に比べると、身体や環境に優しいイメージがあります。 果たして本当に身体や環境に優しい塗料なのか…?今回は、そのことについて簡単にご説明したいと思います。
水性塗料の安全性
水性塗料の安全性が高い理由は、油性塗料に多く含まれているVOC(揮発性有害化合物・・・臭いがあり、過剰に吸い込むと頭痛や吐き気、疲労感を感じたりすることもある )が、少ないことです。
水性塗料にもVOCは微量に含まれています。しかし、水性塗料は油性塗料に比べると非常に身体に優しい塗料です。
下の表は水性塗料と油性塗料のVOC飛散量の合計目安です。
油性塗料が、いかに多くの有害物質を飛散させているのかわかりますね。
水性塗料と油性塗料の有害性の比較
うすめ液の種類
油性塗料はシンナーなどの有機溶剤を使って希釈するので、有害な塗料といえます。
水性塗料の場合は水で希釈を行うので、身体や環境に優しい塗料になります。
臭い
水性塗料は水で希釈するので塗料の独特な臭いは、ほぼありません。
油性塗料はシンナーなどの溶剤で希釈するので独特の臭いを発してしまいます。
乾燥時間
水性塗料はすぐに乾いて硬化するので、乾燥の際に有害物質を発する時間も短く済みます。
油性塗料は乾燥に時間がかかってしまうため、長い時間有害物質を発してしまいます。
乾燥時間が長く臭いが気になる油性塗料とは違い、乾燥時間が短く臭いをあまり気にならない水性塗料の方が地球に優しいということになります。
水性塗料メリット
シンナーなどの溶剤を使用してない
水性塗料は溶剤を使わず、主成分が水でできています。
独特な臭いを発しないので人体に対する被害や、外部塗装をした際にご近所の方にご迷惑をかけることがない塗料です。
保管が簡単
油性塗料の場合シンナーなどの溶剤が含まれますので、火気など様々な点を注意しなければいけません。しかし、水性塗料は主成分が水ですので、油性塗料ほど注意する必要はありません。
溶剤で中毒にならない
シンナーなどの溶剤を含んでいませんので、臭いを吸うことで気分が悪くなるなどの体調不良を起こすことはありません。
室内で塗装をしても、何の問題もありません。お客様やご近所の方、作業をする職人さんにも優しい塗料です。
油性塗料と比べると安い
油性塗料はシンナーなどの有機溶剤が含まれていますが、水性塗料にはそういう溶剤が含まれていないので塗料自体の価格が安いです。塗装工事コストダウンもできますので、利用しやすい塗料です。
水性塗料のデメリット
油性塗料より塗膜の寿命が短い
水性塗料と比べると油性塗料は有機溶剤が含まれているので強い塗膜を作ることができます。しかし、最近は油性塗料とあまり変わりがない強さを発揮できるようになりました。
ツヤ落ちが早い
有機溶剤を含んでいないので、ツヤ有りを塗っても塗膜のツヤが落ちやすいので
数年後にはツヤの程度が落ちてしまいます。
油性塗料のメリット
強い塗膜を作ることができる
水性塗料とは違い有機溶剤が多く含まれているので、強い塗膜を作ることができます。
密着性が高いので、はがれにくい塗膜となっています。
金属にも密着
付着しにくい金属にもしっかり密着し、強い塗膜ができます。
ツヤを維持
有機溶剤が含まれているので、水性塗料と比べると塗膜のツヤを長期間キープします。
油性塗料のデメリット
臭いがキツイ
有機溶剤を使うのでシンナーの臭いを発します。外壁塗装をしていると、ご近所から苦情が発生してしまうこともあります。身体や環境に良くない塗料です。
保管に注意
水性と違い有機溶剤が含まれているので、火気などの注意が必要です。
DIYするなら水性塗料
扱いやすい
引火性がなく安心して使うことができます。
塗装し終わった後のハケなどの道具の洗浄も簡単なので、素人さんでも扱いやすいです。
臭いが気にならない
有機溶剤が含まれてないので室内での塗装工事でも臭いの心配はありません。
衣服についても落としやすい
水性塗料なので、衣服に付着しても落としやすいです。手に付着しても洗えば落ちます。油性塗料では、このように簡単に落とすことはできません。
水性塗料は身体や環境への影響が少ない
このように、様々な観点から見て水性塗料は素晴らしい塗料です。
作業する職人さん、ご近所の方、これからも住み続けるお客様の身体に悪影響なく、環境にも良いので安心して使用できる塗料と言えます。
塗装工事を行う際、是非水性塗料を使用して快適な塗装にしましょう!
自分ではよくわからない…そんな方へ
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私たち『塗りかえ俱楽部』がお答えいたします。