知っておきたい木部の劣化症状ですよ
2024-08-27
木の劣化症状ってご存知ですか?
皆様、こんにちは。
今回のテーマは 「木部の劣化」 でございます。
木っていいですね! ウッドデッキでのんびりしたいものです。
そんな木ですが、さすがエコ素材。地球に還ります。
地球に還る時間を延ばすためにも、メンテナンスは必要になります。
以前は外壁の劣化をしましたが、
木部が劣化するとどのような症状が出るかご存知でしょうか。
劣化症状いろいろ
日光・風雨による風化
屋外にある木材はグレーに変色します。
木材を構成している物質であるリグニン等が日光で分解され、
さらに雨によって流され、どんどん色が抜けてしまいグレーになってしまいます。
そして色褪せた木材は弱くなっていますので、木材の繊維も荒く、ガザガザに。
悲しいことに、ガザガザ木材はどんどん深部まで日光を吸収し劣化を加速させます。
腐朽菌(ふきゅうきん)による劣化
腐朽菌(ふきゅうきん)。そう、それは木を腐らせる菌。腐朽菌にも種類がございまして、
褐色腐朽菌、これは腐ると褐色になります。
白色腐朽菌、これは腐ると白色になります。
菌類ですのでジメッとした場所を好みます。
腐朽菌による劣化症状の進行は、まず外観の変色。
カビによる劣化
カビは腐朽菌(ふきゅうきん)を呼び寄せます。
カビも腐朽菌も菌ですから仲良しで、どこでも一緒にいたがるのでしょうね。
多湿な日本、湿気対策、カビ対策は重要です。
カビの成長により出る酵素や酸が劣化をスピードアップさせます。
外観も黒ずみ、見た目も健康にも悪くなります。
苔による劣化
苔が生えて緑になります。
ナチュラルな雰囲気で素敵か、見た目が悪いな・・と思うかは人それぞれです。
木材は水分が浸透しやすいので、苔の繁殖には良い環境なんでしょうね。
水洗いや高圧洗浄で落ちますが、苔も根付くので定期的に洗うとよいでしょう。
が、苔が生えているところには、カビも生えているかもしれません。
害虫による劣化
出ました。シロアリを筆頭に木を食べる害虫です。
ジメッとした場所は格好の餌場になってしまいますので、
日当たりの悪い場所、地面から近い場所などは注意が必要です。
駆除には大掛かりな作業が伴います。
ボロボロになった木材は強度的にも不安です。
最後に
木材は見た目は美しいのですが、劣化は早いです。
ガーデンパーティーに憧れて作ったウッドデッキを持て余して放置し、
気付いた時には結構朽ちてたなんてことが無いようにしたいものです。
木はとにかく初期の対応が、以降の美しさ・美観の持ちに関わってきます。
まだ家など建てたばかりでも、「永く持たせたいのでどうすればいい?」
といったご相談でもかまいません。
[ 今回のブログ担当 : MIYASHITA ]