塗料には艶あり・艶なしがあるっていう話
2018-07-19
塗料の艶は選べる(一部を除いて…)
塗料には種類や色だけじゃなく艶の有無も選ぶことができます。
光り輝いたピッカピカの家がお好みか、マットで落ち着いた家がお好みか、
個人の趣向で選んでオッケーなんですが、艶の有無で機能的に違いが出てきてしまいます。
ということで今回は外壁の艶について知っていきましょう。
そもそも艶とはなんぞや
私の記事は毎回本題と関係ないところに熱が入ってしまいます。
今回の熱ポイントはここです。
艶っていうのは言い換えれば光沢感ですよね。
外壁以外にも、身近なもので光沢があるもの、無いものってあると思います。
生地で言うと、テロンテロンのサテンは光沢あり。デニムには光沢ないですよね。
この、物体の光沢の差は、簡単に言うとその物がつるつるしてるかザラザラしてるか、です。
光は滑らかなものに当たると跳ね返りも真っ直ぐに飛び込んできますが、凹凸があると分散されてしまいます。
光が物に当たって反射されるとき、分散されて色んなところに飛んでいったら人の目に直接入ってくるのはごく一部の光ということになります。
そういう物体は光り輝いて見えないんですね~
小学生の頃のドッジボールを思い出しました。
女子なのにドッジがめっちゃ強くて、男子にも恐れられ、他校にもヤバイ奴がいると噂されていた友達がいたんですが、
女子だけでドッジする時は、その子にはワンバン(一度地面にボールを弾かせて当てる)を強制していたんですよ。
一度地面にボールをつけて人に当ててくれと。
直で来るなと。こえーと。
でもやっぱりそいつもドッジに懸けるプライドがあるようで、研究してくるんですよね。
グラウンドの特定の部分は凹凸が多いからボールが曲がって人に当たりやすいと学んで、それからドッジの女王の名を欲しいままにしていくんですね……
以後、彼女だけに適用されるワンバンルールは体育館でだけのものになりました。
話が逸れたように感じるでしょうが、
体育館の床は光沢ありますが、グラウンドには無いですよね。
無理やり感は否めませんが、まぁこういうことなんですよね~ね~
ちなみにサテン生地はなぜあんなに光沢があるのかと言うと、表面から見るとサテンの織り方は経糸か緯糸のみしか見えないからなんです。
片方だけの糸しか見えないので、糸が揃って見える。
なので、両方が見える他の生地よりも光を真っ直ぐ反射する、ということなんです。
結果、完全に話は塗料から外れました。
塗料の艶
塗料には、艶あり・艶消しがあります。
その間の7分あり・5分あり・3分ありというものも。
光の反射率でいうと、「艶消し」は5%以下、「3分艶」は10%以上20%以下、「5分艶」は30%以上40%以下、「7分艶」は55%以上65%以下、「艶有り」は70%以上となっています。
元々の塗料は大半が艶あり状態なのですが、
目立って見えてしまうことや、人によっては安っぽく感じる人もいたりで、艶がないマットな塗料ないんかーい!というお客様のご要望から艶が少ない塗料が出来たようです。
艶なしの塗料は、落ち着きと高級感があって周りの風景ともよく馴染むので、好む方は大勢います。
だがしかーし、
元々の塗料は艶がある。
ということはですよ?
その塗料の機能性が100%発揮されるのは「艶あり」ということなんですよ。
一般的には艶を消すために、元々の塗料に艶消し材というのを混ぜて光沢を消すのですが、
その艶消し材は機能性だけで言えば、要らないものなんですよね。
それを混ぜちゃうもんで、艶ありに比べると耐久性がどうしても落ちてしまうんです。
何かを得たら何かを失う。これが世の常ってもんです。
切ないです。
でも7分・5分・3分という中間の塗料を選ぶこともできるので、バランスを見てそっちにしてもいいかも。
塗装業者さんにお願いすれば、塗り板という実際にその塗料を塗った板を用意してくれるので相談してみましょう。
艶選びの注意点
塗装業者さんと相談しながら「私の家は7分にする!」と決めた時、そこが最も注意しなくてはならないポイントです。
「7分」といっても「7分艶あり」なのか「7分艶消し」なのか、これ塗装業者さんや地方によって違うらしいんですよ…!
大体は「7分艶あり」の意味なんですが、逆の意味に捉えられてしまったら大変です。
ここのところはきちんと確認しておきましょう。
では、皆様良い塗りかえライフを!
【今回のブログ担当:noma】