ペイントうすめ液とラッカーうすめ液の違いにご注意!
2018-07-30
毎日毎日、暑いですが、塗装するときは、エアコンの効いた閉め切った室内ではなく、
必ず換気をよくして行ってくださいねー!
とはいえ、熱中症にも注意です!
さて、今日は、ペイントうすめ液とラッカーうすめ液について。
この2つは、似て非なるもの。使い方を間違えると大変です!
シンナーって何だろう?
昭和40年代から50年代頃、若者の濫用によって問題化した時代を生きてきた人には
悪いイメージがあるかもしれませんが、本来は塗料を薄めるために使用する有機溶剤なのです。
そもそもシンナーとは、、、
英語で『thin』(シンと読む)は、『~を薄める』という他動詞でも使われます。
で、
接尾辞『er』をつけて、『thinner』(シンナーと読む)となり、『薄めるもの』という意味をもつのです。
「シンナー」=「うすめ液」ですね。
というわけで、現在販売されている商品には、シンナーと表記されているものもあれば、うすめ液と表記されているものもあります。
塗料によって違う「うすめ液」
このとき使うのが「うすめ液」です。
塗料店やホームセンターなどに行くと、いろいろな種類のうすめ液やシンナーが置いてあると思いますが、
どれでもいいというわけではない!!のでご注意くださいね。
ラッカー系塗料を薄めるときには、「ラッカーうすめ液」
それぞれの塗料に適したうすめ液を使用しないと、塗料が分離したり固まったりするなど、塗料がダメになってしまうこともありますので、注意が必要です。
ペイントうすめ液とラッカーうすめ液の違い
この違いを取り上げてみます。
ペイントうすめ液 | ラッカーうすめ液 | |
---|---|---|
使える塗料 | 弱溶剤系の油性塗料 | ラッカー系の塗料 |
用途 | 希釈・用具洗い | 希釈・用具洗い |
臭い | 灯油のような臭い | シンナー臭 |
乾燥 | 遅い | 非常に早い |
溶解力 | あまり強くない | 強い |
引火性 | あまり強くない | 強い |
ラッカー系塗料に入れたりしてはいけませんっ!!
塗料が分離したり、固まったりして使い物にならなくなってしまいます。
逆の場合は、見た目変化がないような場合もあるのですが、ラッカーうすめ液の強力な溶解力が
旧塗膜面を溶かしてしまったり、素材を傷めてしまうことがあります。
また、ラッカーうすめ液が樹脂に付着すると、樹脂を溶かしてしまったり、変色させてしまったりします。
うすめ液は、それぞれの塗料で指定されていますので、きちんと確認して正しいうすめ液を使ってくださいね。
溶剤系のラッカー塗料などは原則として塗れません。
うすめ液(シンナー)の処理方法
排水パイプを溶かしてしまったり、有害な気体が発生したりということにもなりかねませんから。。
じゃ、どうするかというと?
新聞紙や布に染み込ませしょう!
余った塗料と一緒に、新聞紙や布などに塗料を塗ったり染み込ませたりして、
風通しのよいところで乾かして揮発させてください。
その後、ポリ袋などに入れて、自治体によって決められた処分方法に従って処分してくださいね。
※塗りかえ倶楽部は、愛媛県今治市を拠点に営業しております。
【今回のブログ担当:nog】