塗料の柿渋ってナニ？？

注目の自然素材

地球温暖化や自然災害の脅威にさらされ環境問題に多く目が向けられている近年、自然素材が注目されています。
その1つに「柿渋」があります。
柿渋は、まだ熟していない青い柿を潰してできた果汁を発酵させた日本生まれの天然塗料です。
古くから防水・防腐剤として使われていました。
しかし、柿渋には独特の強いニオイがあり、使いにくい部分がありました。
近年の技術により、ニオイが抑えられ、ほとんど臭くないものもあります。

効果

柿から作られた天然塗料なので、環境にも人体にも無害な塗料です。
柿渋に含まれるタンニンは、シックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質のホルムアルデヒドを、カテキンや緑茶抽出物よりも効果的に吸着しますので、木材防腐剤・合板・MDF（中質繊維板）などから発生するホルムアルデヒドを吸着し無害化します。
……むずかしいことを言いましたが……
簡単に言うと、アレルギーやシックハウス症候群の対策として使える塗料ということです。
また、柿渋タンニンには高い抗菌作用があり、木材腐食菌の増殖を防ぎ、健康に害を及ぼす恐れのある大腸菌・白癬菌（水虫）・ブドウ球菌の増殖も防ぐので、防虫・抗菌・防腐機能があり、消臭・防水作用にも優れています。
塗膜塗料と異なり、木の呼吸・調湿作用を妨げないので、木材を長持ちさせることができます。

使い方

では、実際の使い方を簡単に説明していきます。
まずは下処理です。
前の塗料が残っていたり、表面がガタガタざらざらしていると塗りにくいので、サンドペーパーで均してキレイにしておきます。

次に塗りたい濃さまで水で薄めます。
濃さが分らない場合は、薄めにしておいて、重ね塗りをするといいです。

そして薄めた柿渋をハケで木目に沿って塗っていきます。

最後に布で拭き取ることで気泡やムラを無くします。
一度塗り、二度塗りと重ねていくと色が濃くなる上に、時間経過によっても味わい深い色へと変化していくという面白さがあります。

また、時間が経って塗り直す場合、塗料を剝がさず上からそのまま塗装できます。
柿渋塗料は、燃やしても、そのままでも安全に廃棄でき自然に優しい塗料です。

昔からの木の温もりが伝わってきますね。
くすんだ木目もくっきりキレイに生まれ変わります。
木材を使ったおうちの方、これからも大事にしたいおうちの為にどうですか？

柿渋は家だけではなく、ベンチや家具などにも使われたりします。
布を染めたりしてファッションにも使われます。
柿渋は多種多様なことに使われている日本の誇れる塗料なのです！

最後に

塗りかえ倶楽部では、無料診断をしております。
カラーシュミレーションもしているのでお気軽にお問い合わせください。

[担当 Fuji]