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見えないからこそ知っておきたい!屋根塗装の大事さ

2017-07-31


外壁と比べて屋根はあまり見る機会ないですよね?
塗り替え時期だったり、工事期間はどれくらいかかるのか。。。
そういった疑問を解決するため、今回は屋根の塗装についてご説明いたします。

屋根の種類

まず、お家の屋根が何の種類なのか見てみましょう。

スレート系

もっとも普及しているのがスレートタイプの屋根です。
「化粧スレート」はコロニアル・カラーベストとも言い、セメントに繊維を混ぜて作られています。
スレート瓦は数年で塗装による保護機能が失われるため、定期的に塗装をしてメンテナンスをする必要があります。

「天然スレート」天然の泥岩を素材にしているので、重厚感のあるデザインになっています。
しかし、この「天然スレート」は耐震性に弱いという欠点があります。

和瓦(粘土瓦)

この和瓦は、昔ながらの粘土を使った焼き物の材質でできています。
釉薬を使って表面をコーティングした「釉薬瓦」と無釉薬の「素焼き瓦」の2種類に大別されます。
塗装の必要はありませんので、半永久的にメンテナンスが必要ないと言われていますが、割れると補修が必要となります。

セメント瓦

セメント瓦は、セメントと砂で作った瓦です。防水するために塗装されています。
非常に施工性の高い瓦ですが、和瓦のように半永久的というわけではないので、定期的な塗装が必要です。

金属系

加工がしやすく、様々な形の屋根にも対応でき、安価で耐用年数も高いです。
しかし、金属なので防音性や断熱性に問題があります。
またサビも発生しまうので、定期的な塗り替え等メンテナンスが必要です。

こんな症状は劣化サイン

劣化サインはどこかで必ず現れます。
放置しておくとどんどん酷くなり、塗装で済んだものが張り替えが必要になりコストが高くなったりします。
見逃さないためにもどのような症状が起こるのか、把握しておきましょう。

瓦の退色(色褪せ)

塗装してある瓦は、必ず表面の塗膜が劣化していきます。
劣化症状のひとつとして、退色(色褪せ)があります。
素人目にもわかりやすい症状ですので、瓦の色褪せを感じたら、塗り替えを検討し始めた方がいい時期だと思ってよいでしょう。

瓦のひび割れ

瓦のひび割れを放置していると、瓦が滑落してしまいます。
滑落すると、瓦の下の防水材や防水材を止めている釘が丸見えになってしまい、
この状態を放置していると、雨が降った時に雨水が浸入し雨漏りの原因となります。

練板金の浮き、釘抜け

スレート屋根や金属屋根の場合、練板金という屋根の頂点を止めている鉄板があります。
練板金が気温の影響で膨張・収縮を繰り返すことで練板金を止めている釘を一緒に押し出し、抜けてしまう「釘抜け」がおこることがあります。
これを放置しておくと、練板金押さえのはずれ、サビの原因になり、下地材がむき出しになっていたというケースもあります。

漆喰の劣化・はがれ

日本瓦やセメント瓦では、瓦の固定・接着に漆喰を用います。
雨水や紫外線にさらされ続けているため、他の屋根材と同じように経年劣化が生じます。
ひび割れやはがれを発見すると危険な状態で、屋根を固定している力が弱まっているため、少しの風や地震で瓦がズレたり、落下してしまう可能性もあります。
また、衝撃によって欠け・割れが生じ、そこから雨水が浸入して雨漏りに繋がることもあります。

苔や藻・カビの発生

屋根材の塗膜が劣化し防水性が低下すると、雨水や湿気によりコケが発生します。
そのまま放置してしまいますと、屋根そのものの耐久性も悪化させてしまいます。

瓦の反り・ひび割れ

スレート瓦の防水性が劣化し始めると、反りや割れが発生します。
防水性が切れたことにより湿気と乾燥を繰り返し、瓦が反ります。

屋根の工事工程

屋根の工事にはどのような工程があるのか、業者まかせにするのではなく、お客様自身も理解することが大事です。
わかりやすく、簡単にご説明いたします。

足場設置工事

鉄のパイプをつなげて屋根までの足場にします。
足場の設置料金は意外に高いので、外壁塗装も一緒にやった方が長期的にはコストも安くなります。

洗浄

屋根を高圧水洗浄などで汚れなどを取り除き、きれいにします。
日ごろ手入れをすることのない場所なので、意外と汚れています。藻やコケが発生していることもあります。

飛散防止ネット・養生

塗装する際塗料が飛び散るのを防ぐための飛散ネットをします。
また、塗装しない箇所を塗料から守るために養生をします。

下地処理

ひび割れなど傷んでいる箇所があれば、補修をします。

塗り

塗りの作業には主に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程があります。
「下塗り」は「中塗り」「上塗り」の塗料を屋根と密着させるために塗ります。
屋根の素材によって「下塗り」の塗料が異なります。
スレート屋根には「シーラー」トタン屋根には「プライマー」と呼ばれる塗料を使うことが一般的です。

 

シーラー(スレート屋根の場合)

・水溶性の塗料
・タスペーサー使用(屋根と屋根の間を埋めてしまわないように、スペースを確保するもの)

 

プライマー(トタン屋根の場合)

・溶剤の塗料
・トタンとトタンの間はコーキングして埋める

この工程を手抜きされると耐用年数は一気に下がります。
業者に依頼する際も、一度確認してみることをオススメします。

塗装工事の期間

屋根の塗装工事の期間は広さや、屋根の種類、劣化具合などによって作業内容や、日数など変わってくるので
はっきり何日とは言えませんが、早ければ1~3日で終わります。

また、雨の日は工事を中止したり、雨が降る可能性がある場合には工事を延期したりします。
よって、工事の期間が1週間の予定だったのが、2週間近くかかったりすることもあります。

まとめ

屋根は外壁と違い近くで見る機会があまりないので、劣化に気づきにくく、症状がひどくなって気づくことが多いです。
日ごろからメンテナンスのことを気にかけて、時には専門業者にチェックしてもらうのもいいでしょう。

 

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