ケレンについて
2024-08-26
ケレン作業の重要性
上塗り、中塗り、下塗りとか塗料のことなど今まで説明してきましたが、下塗りより更に前段階の作業があります。
それをケレン作業と言います。
塗装のメインは塗料ですから、塗料を使わないケレン作業は地味ですが、かなり重要な作業なので一度こちらでケレンのことをお伝えできればと思います。ケレン作業って?
ケレン作業っていうのは、塗装する前に外壁を綺麗にしておく作業のことです。
やっぱり綺麗にしておかないと塗装してもすぐ取れてしまうので手を抜くとダメな工程でもあります。
美容室でもまずシャンプーから始まる。まずは汚れを洗い流してきれいにしてから次に何かする。
そう思って頂けるとイメージしやすいかと思います。
ほとんどの場合はケレン作業の前に高圧洗浄機で汚れを落とします。
それでも金属部のサビや古い塗膜は落とせないのでケレン作業に入る、というわけです。
一般住宅のケレン作業
一般住宅の場合、まずスクレーパーでサビや古い塗膜を落とします(スクレーパーというのは、ヘラのようなものです)。
そして、表面を紙やすりでサッサッサと整えたりブラシで磨いたりして仕上げます。
一般住宅はだいたいこの作業から始めることが多いですが、このような一般住宅向けのケレン作業は3種ケレン~4種ケレンに該当します。
これくらいなら大がかりな工具を使うこともあまりなく、手作業オンリーという場合も多いので作業費用もそこまでかかりません。
でも稀にサビが全体に広がってしまっているお家や公共工事などは、作業内容も変わります。
サビがひどい場合
汚れなどがひどい(2種ケレンまでいってしまった)場合は本格電動工具を使用することになり、費用も当然アップします。
1種ケレンの場合はブラスト工法という方法を用います。
これは、機械で投射材をガンガンぶつけるような作業で旧塗膜を剥がしながら、傷をつけることで塗料をつけやすくする工法です。
1種は薬剤を使う場合があります。
1~2種が一般住宅に適用されることは稀ですが、外壁の傷みを放っておくとこういった作業に手間がかかり、どんどん大掛かりになっていって後々大変なことになりかねませんので、早めの点検が大切です。