下塗り塗料について
2018-12-13
下塗り塗料の必要性
今回は下塗りについてお話します。
まず・・下塗り塗料とは???というところからお話します。
外壁材や屋根材などの塗装面に一番最初に塗る塗料で
中・上塗りの密着性を良くするために、塗装面を整えるためのものです。
そのため、下地処理に含めて呼ばれる場合もあります。
代表的なものにプライマーとシーラー、フィラーがあります。
どんなに良い上塗り塗料を使っても、これらの下塗りがしっかりしていないとすぐに剥がれてくる可能性があります。
そのため、塗装面の状態がよくても必ず下塗りはします。
家の塗りかえなども見えている色の塗料を塗るだけではないんですね!
シーラーとプライマーとは?
シーラーとは・・・密着性向上と吸い込み防止の両方の役割をする塗料です。
表面に塗膜を作るというより、素地に吸い込ませるタイプとなります。
プライマーとは・・・素地に直接塗付するタイプの塗料で塗膜の附着性をよくする役割をしていて
金属部分の塗装に用いられる場合には、サビ止め塗料としての効果も期待できます。
実は、上塗り材には密着性はありません。そのため、シーラーが両面テープのような役割をしているのです。
また、痛んでいる塗装面は塗料を吸い込んでしまう性質があります。
せっかく下地を塗ってもこのように吸い込んだ状態では上塗りがはがれやすくなります。
そのため、シーラーをたくさん吸収させ、吸い込みを止める役割もあります。
この場合、通常1回だけ塗るところを2回塗る必要があります。
水性と油性の使い分け
上塗り塗料に水性と油性があるように
シーラーにも水性タイプと油性タイプの塗料があります。
劣化の状況や前回使用している塗料などに合わせて選びます。
簡単にその使い分けを説明しますと、、、
下地が劣化しているような場合には油性、それ以外は水性を塗布するに使用します。
油性のシーラー塗料は、揮発性が高いですので、乾燥時間が非常に短くてすみますし、塗面も丈夫ですが、
臭気いが強めですので、換気の良いところで作業をする必要があります。
一方水性は、油性とは逆に、あまり吸い込まず、乾燥時間は長めですが、
臭いは少なく、油性に比べて後片付けはしやすいというメリットがあります。
フィラーとは?
フィラーとは、時間経過とともに痛んだ下地の凹凸を埋めて下地を調整する役割で塗られる塗料です。
ひび割れなどをしっかり埋めずに工程を進めてしまうと、不具合が生じやすくなり
塗装の意味が無くなってしまいます。フィラーを使っての下塗りは大切な工程です。
微弾性フィラーとは・・・シーラーとフィラーの両方の性質を持っている下塗り塗料!
微弾性フィラーは字の通り、塗膜に弾性を持たせる働きがあります。
弾性をもつことで、ひび割れがあったとしても追従する働きがあり、
ひび割れを起こしやすいモルタル外壁の下地に利用する下塗り塗料です。
ひび割れが発生している外壁に固い塗料を使ってしまうと、当然ですが、早い段階でひび割れが起きます。
そんな時に弾性フィラーのように、粘りのある塗料を塗布することで、ひび割れを起こりにくくします。
最後に
いかがでしたか? 塗装と一口でいっても下塗り・中塗り・上塗り、、と色んな工程があります。
その中でも劣化具合、前回使用していた塗料の種類によっても下塗り塗料の種類が変わり
それによって塗装面の持ちも変わるのです!
塗りかえは現在の家の状況や周囲の環境と好み・・総合的に選ばないといけません。
外壁は水性塗料でも部分的には(素地によっては)油性塗料を使った方がいい場合も多くあります。
この辺りは、塗装業者さんとしっかり相談・打ち合わせすることが大切です。
塗りかえ倶楽部へもお気軽にお問合せください。
【今回のブログ担当:hamada】